きろく

何者でもない

2023.8.2

うつ病で入院することになった。休職期間が2ヶ月ほどあったが、休めることに安堵して体調が良くなることはなく、激しく悪化した。7月に入ってからは毎日涙が止まらなくなって、今日まで続いている。
朝6時に起床して、7時には出かける準備が整った。病院の最寄駅に予定より30分早くついた。朝ごはんを食べていないので駅前のベーカリーでパンをひとつ買って食べた。
ひととおり入院の説明を受けて、看護師さんから「私との会話でも無理をなさらないようにしてくださいね」という言葉があり、緊張して張り詰めていたのか、看護師さんが病室から出た後、涙があふれて止まらなくなった。そのあと昼食の時間が来て、そこでも涙を流しながらご飯を食べた。ぐるぐる考え事をしていてまとまりがない。自分の孤独や不安と向き合って、それが真正面からやってくるから、こわいし、つらい。
医師との診察中に「自分を傷つけないと約束できますか」と聞かれた。それはできる。だけれど、今は自分を降りたい。どこまでも私がついてくることに苦しんでいる。眠っている自分の顔を見て安心したい。今のつらさを、いつかはどうでも良くなるか、忘れるくらいになって欲しい。
一か月後の自分は今の自分を少しでも助けてあげられているのだろうか。落ち着かなくてベッドに入ったりイスにすわったりしている。